児童や生徒を言葉や態度でいじめる行為が、学校教育におけるいじめ問題として取り上げられたのは1980年代頃になります。
いじめとは、弱い特定の個人に対して、心理的・身体的な攻撃を加えるものです。
最近では、いじめ問題は陰湿で悪質なかたちで進行しています。中には刑法上で犯罪とみなされるものもあります。
いじめ問題は単に一つの原因ではなく、ストレスの多い学校生活、家庭や地域での希薄な人間関係、子どもをターゲットにした敗退的な消費文化、大人社会の金銭中心の価値観など、多様な要因が複合的に絡まり合って引き起こされる病理現象とされています。
いじめという体験は、大きな心の傷になります。小さい頃にいじめの体験を受けると、対人不安、対人恐怖、対人緊張など、人と接するのが臆病になり、人を信頼することができなくなります。そのため、人間関係がうまく行かず、再びいじめられるという悪循環を生むこともあります。